医師の9割は”凡庸”という現実の話

私のYoutube、 編集は友人にボランティアでお願いしているので、タイトルは丸投げ。 今回の「患者を見捨てた医師」というワードは、普段の私の中にはないものなので戸惑ってしまいました。 …でも、見捨てられたってことになるのかなぁ? 一昨年大腸がんで亡くなった兄の主治医は、その病院の外科では最若手。主任教授が開腹手術を強行したところ、予想外に腹膜播種がみつかったので何もせずに撤退。縫合を任された後、そのまま主治医にさせられた人でした。 (麻酔から覚めたら主治医が交代していて、執刀してくれた教授は、亡くなった後で病院を去る際、御焼香に来てくれただけ) で私は、新しい主治医が、すぐにセカンドオピニオンを進めてくれていたら、もうちょっと生きていられたんじゃないかなと思っているし、つらい治療をサポートする「支持療法」へつないでくれていたら、兄の絶望はもうちょっと弱まっただろうと思っているし、何より、「標準治療」を言い訳にして、ほかに治療法があるかどうかを調べているように感じられなかったことで「見捨てられたのかも」と思っています。 ただ、悪気はなかったと思います。 ただ凡庸なだけ。 「凡庸な医師が凡庸な対応をしたからと言って、責めることはできない」と私はずっと自分に言い聞かせてきました。 でも、今治療中の人たちには、世のなか凡庸な医師のほうが多いんじゃないか…と認識しておいてほしいです。 こういうこと、動画配信しているような「名医」の皆さんは絶対言わないと思うので。 生命を左右する、すごく大事な問題です。


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医療ジャーナリスト ひろみんの仕事部屋

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